砂漠に咲いた花

美化

美化

先月はCDを買い込んだものの聴く時間がなかなか取れず、流れ作業のように1日1枚聴くことをノルマとした。だけど本当に久しぶりに想い出波止場の「水中JOE」を聴いて、流れ作業だなんて音に対して失礼すぎると自分に軽く失望した。その気持ちを少し引きずったまま聴いたのが麓健一さんの「美化」。自分への失望などすっかり忘れ、聴いている間何これ、何これ!とどんどん感情が高揚していった。1度アルバムを聴いた後、すぐにもう一度聴きたくなる音に出会ったのは久しぶり。ライブもすごく見たくなり、調べると年末に関西ツアーがあるとのこと。昨日会社の大掃除の後、大阪の地下一階に麓さんのライブを見に行きました。
枡本航太さんとゆーきゃんが共演。心地よい時を過ごした後、麓さんの歌声を生で聴くことができました。CDを聴いていると荒涼とした風景の中で1本凛とした花が咲いているような、どことなく儚げなイメージを持っていたのですが(どこかElliott Smithの歌声を思い起こさせるような)、ライブではもっと歌声は生々しく、ひきつけられてそこから目を離せなくなるようでした。ギターの調子がよくなかったそうですが、もっともっと聴いていたかったなあ。
そうそう地下一階というライブハウスはもちろん地下1階に位置しているのですが、吹き抜けみたくなってるのかステージ後ろには窓があって、そこから外の景色が見える。麓さんの演奏中、猫がたまたま通りがかってしばらく演奏を聴いている風だったのがとても印象的でした。