I'm ready

最近いわゆる「ロック」と呼ばれるジャンルの音楽を聴かなくなった気がしている。そう思っているのは私だけかもしれなくて、私の聴いてる音楽はやっぱり「ロック」だよと思われるかもしれない。けど私にとってそれらは「ロック」じゃないんだよなあとぼんやり考えることがある。「」の中の言葉をパンクに変えても同じことを思う。
じゃあ「ロック」や「パンク」って何?と自問自答すれば、音楽というよりも生き様とかかしらと思うけれど、そういう陳腐な言葉でしか表現できない自分がとても悲しい。私が大好きだった音楽をそんな言葉で簡単に終わらせたくない。じゃあ何なの?と延々と考えはまとまらない。
だけど、久しぶりに聴いたRoyal Truxの音楽はそんな理屈を簡単に吹き飛ばしてくれた。この2人が出す音は紛れもなくロックであって、パンクだった。ごちゃごちゃ言わなくても音と音の間から伝わってくる。2人の佇まいも格好よかったけど、音を聴くだけで蘇ってくるこの気持ちは、理屈抜きでロックやパンクが大好きで、毎日聴いていたころのものと同じように思う。
解散後の彼らの活動は全くチェックしていなかったのだけど、SpritualizedのJasonがNeilのソロがよいと褒めていたので聴いてみようと思っている。ちなみに私にとってSpiritualizedはロックではなく、心が圧倒される音を奏で続けるバンド。ジャンル分けは、知らない音に出会うためにはとても有益だとは思うけど、自分が愛する音にとっては本当にバカバカしい。ごちゃごちゃ細かいことを考えずにステキな音に出会うのはすごく難しい。だからこそ大事にしなくてはいけないんだなとも思う。