「JUNO ジュノ」を観てきたよ

Juno

Juno

これ、大好き!映画の途中、何度もなんてことないシーンで何故だか涙が流れてきて、自分が一番驚いた。
とにかく主人公ジュノがかわいくて仕方ない。彼女の一挙一動から目を離せない。ジュノの友達になれたら、と本気で願う。彼女を取り巻く人たちも魅力的で、ジュノパパからは「リトル・ミス・サンシャイン」のじいちゃんのような愛情を感じた。もちろんあんなセクハラ発言はしませんけどね。パパがジュノに語りかけるラスト近くのシーンは、我が父から自分が言われているような錯覚すら覚えた。ジュノの義母だって、しっかりと娘と向き合い、彼女を守る。親友リアはチアリーダーなので、親友が妊娠したとなればきっと高校の中でも立場が微妙なのではなどと推測するのだけれど、リアは出産に立ち会うほどジュノの傍にずっといる。ジュノが産む子の父親ポーリーだって(続きを書きたいけれどネタバレ?含むので自粛)
ジュノの子の養父となるマークの大人になりきれないっぷりは私そのものだ、と思ってしまった。聞いてる音楽からして、同世代だと思うんだよなあ。Melvinsの前座に出たのが自慢、ジュノにSonic Youth(しかも「Superstar」)を薦めたり、2人でHoleの曲を演奏したり。大人になってるはずなのに、そうでない自分に苦しむ同世代の人間は、世界中にたくさんいるのではと思うと別の意味で泣けてきますね。
そう、この映画は劇中で音楽の話題がたくさん出てくるし、バックで流れる音楽も素晴らしい。サントラは映画館を後にしてすぐ買いました。しかも、映画中に役者さんたちが演奏しているギターの指導はJason Falknerが担当していた模様。
この映画全てが一々素晴らしくて、最近映画を見に行く気力が失われていたのだけれど、行ってよかった、と心から思えました。