「ミスターロンリー」を観てきました

Mister Lonely

Mister Lonely

SpiritualizedのJasonが音楽で絡んでいるという理由だけで見に行ったけれど、この映画はなんだか胸が痛くて、苦しくて。結局のテーマを思えば大変陳腐な物語かもしれないけれど、いまだに(まだか!)モラトリアムから片足を抜き出せずにいる私には、マイケルジャクソンを演じることでしか生きられない「マイケル」のラストの独白には心を揺さぶられました。奇跡なんてやっぱり起こらないから、自分の足でしっかり立って呼吸して、そんなことが大切なんだという当たり前のことを当たり前すぎて忘れてしまうから、忘れないように、と。
しかしこの映画に出てくる人々は有名人を演じることで何とか自分を生きているけれど、私たちも多かれ少なかれ、人からこう思われているであろう自分を演じているのだから(そんなことがないと言い切れる人がいればうらやましい)、奇異な目で見ることはできないし、だからこそ、この映画に心動かされるのかしらとも思いました。
そういえばチャップリンのモノマネをしている俳優さんをどこかで観たことあると思ったらドニ・ラヴァンだった!しかもレオス・カラックスも俳優として出演していてびっくり倍増でした。「汚れた血」が好きだったなあ。

お前の話じゃ訳わからん!詳しい映画の内容を教えろ!という方は公式サイトへどうぞ。
http://misterlonely.gyao.jp/