川っぺりが好きだ

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

だいたい、ハチクロだって恋愛マンガと思って読んでいたら痛い目にあうのだ。恋愛マンガが苦手な私がいつも泣きながら読んでいたのだ(正直その頃本当にいろんなことがつらかったということもあったけれど)
羽海野チカの新作は、人の心の暗い部分まできっちり光りを当てて見せようとしている。まだ1巻だけだから、この先は全くわからないけれど、どうなろうとも期待を裏切られることはなさそう。そりゃあ似たようなマンガが今までなかった、とは言えない。けれど、羽海野チカがこれから零くん(主人公)の物語をどう描いていくのか、本当に楽しみ。
相変わらず動物の細かい描写とかかわいくて、好き。主人公の男の子がメガネなのもいい。ただ、一番気になったのはおねいさんの乳の大きさだったことは認めざるを得ない。羽海野好きと公言して、女子度を高めようとしたいところだけれど、自分の中のおっさんが相変わらず大きくあぐらをかいているようだ。
ところでこれも川沿いで繰り広げられる物語。岡崎京子の「リバー」といい、浅野いにおの「虹ヶ原 ホログラフ」といい、川沿いには何か魔力があるのか。私は川っぺりでボ〜っとしてるの好きなんだけれども。