ただただ立ち尽くす

星霜

Solo~Famous Melodies

ここ1週間ばかり、ライブばかり行っている。1週間のうち4日間。職業：会社員のくせに。体調を崩すのも当然か。
うち2回はキセル。岡山と大阪。キセルに関しては既に冷静に語ることすら出来ないので、今回は何も書かないことにする。ただ、特に大阪はだんだん「バンド」として音にまとまりができていて、これからツアーを見に行く人がうらやましくなるような出来。お楽しみに。
さてここ2日間、サウダーヂと城下公会堂に通いつめた。昨日は長谷川健一さん、今日は渋谷毅さんを目当てに。
ただただ音楽の素晴らしさに圧倒された2日間。昨日の宮嶋哉行さんのヴァイオリン、今日の渋谷毅さんのピアノの音には、自分の中の汚れたものがどんどんそぎ落とされていくような感覚を覚えた。長谷川健一さんの美しくもどこか悲しい歌声は私の心を捉えて離さず、また今日初めて耳にした松倉如子さんの歌声はまだまだずっと聴いていたいと思えた。
素晴らしい音に触れると、ただただこぶしを握り締めたまま立ち尽くして、どうしていいのかわからなくなる。それを時間をかけて自分の中で消化して、還元していくことがたまらなく好きだ。頭で考えるんじゃなくって、いつのまにかするりと自分の中に溶け込んでいるのに気付く瞬間が。