「スウィーニー・トッド」を観てきた

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

シザーハンズ」以来、ティム・バートン×ジョニー・デップはゴールデンコンビ。私もこの2人が組めば必ず映画館に足を運ぶ。
今回はロンドンの都市伝説を基にしたミュージカルの映画化。主人公スウィーニー・トッドは美しい妻を奪われ、無実の罪を着せられた恨みを晴らすべく、理容師の立場を使い復讐の鬼と化す、という物語。
剃刀で人を殺める瞬間はとても見ていられない。が、いやな気持ちだけが残るわけでないのがこの映画の不思議。「ボラット」ことサシャ・バロン・コーエン出演シーンはくすくす笑ってしまうし、デップとヘレナ・ボナム=カーターの掛け合いの間の具合はまるで夫婦漫才のそれのような。しかもヘレナがかとうかずこにしか見えない既視感まで味わえる!(日本人だけか)
途中で伏線が簡単に読めてしまうところなどはあるけれど、復讐しかできなかったトッドの悲しみ、切なさが伝わってきて、ああ、やっぱりティム・バートンかくあるべし、とお前は何者だ、的なことも思ったりした。しかし、「シザーハンズ」といい「スウィーニー・トッド」といい、なぜデップは刃物が似合うのか。