一歩踏み出して

帽子の下の煙

帽子の下の煙

あれ、イメージ写真ないのか。タイ人漫画家・タムくんことウィスット・ポンニミットが4年程前にタイで書き下ろしたマンガがようやく日本でも発売されていた。
昨晩寝る前に読んだら、恥ずかしながら号泣してしまった。読み続けることができないくらい涙が止まらなくなった。
人、音、本、ほかにもたくさん。出会いは偶然を装った必然であって、それがどんな形であれ、無駄なものなどないのだろう。自分が心の底からそれを欲すれば、案外出会いはすぐかもしれない。
と、知り合いなどに読まれれば、赤面してその場から逃げ出すであろうようなことでも書いてしまいたい気持ちになったのだ。願わくば、ほんの少しでも若いうちに読みたかった。

この本を読んで思い出したのはキセルの「ベガ」のこんな一節

この道を行けば 真っ直ぐに 相変わらず 君に会えるなんて

ああ、もう。