ここ数年観たうちで一番怖い映画

BSやCSで今まで恥ずかしながら観たことがなかった古い映画を見まくっていて、これが相当楽しい。昨日見終わったのは「ローズマリーの赤ちゃん」。

ローズマリーの赤ちゃん [DVD]

ローズマリーの赤ちゃん [DVD]

これは楽しいどころか心理的に追い詰められていく様がとても怖い。怖いけど、NY(ダコタハウス!)は素敵だし、何よりも主人公を演じるミア・ファローがキュートなのが救い。監督であるポランスキーの身に降りかかった出来事を思えば、ストーリーの恐ろしさは倍増するのにミア・ファローの可愛らしさに目を奪われる。
それにそこまで怖くなかったのは数ヶ月前に観た「レボリューショナリー・ロード」の存在が相当大きいんだと思う。50年代アメリカの夢と希望にあふれていたはずの若夫婦の関係が崩れていく様子を描いたこの映画はそこらのホラー映画なんて足元に及ばないほど恐ろしい。若夫婦を演じたディカプリオとケイト・ウインスレットがお互いを憎々しく罵り合う顔を思い出しただけでどんなに眠くても目が覚めちゃうくらいに怖い。もうすぐ公開されるらしい「タイタニック3D」の予告を見ていても、あの2人には「あんたたちそんなにイチャついてたって最終的にはあんなふうになるくせに!」と違う話の映画だけど「レボリューショナリー・ロード」を思い出さずにはいられない。
そういえば「ブルーバレンタイン」も積みDVDの一枚だった。これを見るのはまた相当の勇気が必要だな。