いまごろは、もしかして。

大友良英サウンドトラック Vol.0

大友良英サウンドトラック Vol.0

ももクロからあかりさん脱退のニュースに衝撃を受けている本日ですが、昨日見た映画2本ともとても素晴らしかったので感想を記します。
まず今日は「その街のこども」から。去年NHKで放映されたドラマが再編集されて映画になったもの。舞台は去年の神戸。1月16日(去年の今日!)偶然出会った男女。実は2人とも15年前に震災に遭ったが、神戸に来たのはそれぞれ10数年ぶり。2人が神戸の街を一晩歩くうち、それぞれがあの時の体験に向き合い、一歩踏み出そうとするものがたり。傷は癒えたようでも根深く残る。それでもそこから歩きださなければならない。テレビ版では主に佐藤江梨子演じる大村美夏さんの物語を描いていたように記憶していたけれど、映画版では森山未來が演じる中田勇治の物語もじっくりと描かれていて、ラストシーンがより強く伝わってきた。ので、テレビ版を見た方もぜひ見たほうがいいと思うのです。映画館で手持ちカメラ映像を見ると酔ってしまうことを見ながら思い出してちょっと辛かったのも事実だけど、音楽や街の音は映画館で聞いた方が微細なところまで伝わってきたのもおすすめする理由のひとつです。
もしかして今頃はあの居酒屋で飲んで、終電逃した時間くらいからあの2人のように三ノ宮から御影まで歩いて、東遊園地に行く人がいるのかな。そして明日の5時46分くらいに美夏さんと勇治くんが再会してるよう願う。