歌舞伎町ヤングスポット

昨日は地元FMでいきなりbluetonesの「Slight Return」という曲が流れてきて驚いた。イギリスのバンドが95年にリリースしたこの曲を今このタイミングで聴くなんてという驚きと、いまだにこの曲をすらすら歌えるという驚き。懐かしくてbluetonesのことをいろいろ考えていたら、charlatansと一緒にやったライブを今はなき新宿リキッドルームで見たことを思い出した。
しかし私は自分が何のライブを見たのかよく覚えていないような適当な人間。そこまで思い入れのない彼らのことを何故覚えているのかといえば・・・
確かあの日は渋谷のクアトロでライブを見たあと*1、その2組のオールナイトでのライブに参加するために電車で新宿に移動。多分5〜6人は既にその時いて、12月だし忘年会がてらどこかで飲もうぜという話になったのだけれど、忘年会シーズンでどの店にも入れない。仕方なく適当に酒を買って、歌舞伎町ヤングスポットという新宿コマ前の広場で飲み始めた。若かったこともあり、おうちのないおじさま方に絡まれても全く動じない私たち。楽しいと寒くても外で酒って飲めるよねえと妙な自信をつけて、ライブ会場であるリキッドルームに向かい、7階までの階段を駆け上がった。*2確か私は整理番号が遅かったので、他の友人とゆっくり昇ったのだけれど、ある友人は整理番号が早いから頑張る!と言ってものすごい勢いで階段を駆け上がっていた。
入場後、その友人と落ち合うと暗い表情。どうしたのかと問えば何と酒にさほど強くない彼女は階段の途中で嘔吐してしまったとのこと。だけど私たちが入場するまでそのような不穏なものは見なかった。どうしたのかと思えば、なんとタワーレコードの黄色いショッピングバッグを耳にかけ、人に迷惑をかけないようにもよおしたそう。人に行為を見られず、しかも後片付けも簡単!すごい!なんという友人の機転。若い娘として守るところは守ったんだね(いや、その前に自分で酒量のコントロールを・・・)
新しいタワレコ袋の使い方を知ったあの夜のことを私は忘れない。というわけで、bluetonesのライブのことは残念ながらあまり記憶がないのです・・・
後日談。終電で隣に座っていたお姉さんに「気持ち悪いんですけど、何かいらない袋は持っていませんか」と問われる。自分の小さなバッグとCDが数枚入ったタワレコ袋を持っていたので、CDだけ取って袋を渡した。「耳にかけて使ってください」とお姉さんに伝えてから電車を降りた。

こんな風に使ってください。というよりも汚い話ですみません。

*1:何のライブか全く思い出せない。某洋楽誌編集者と電車でばったり会って話をした記憶はあるので、多分この頃のBrit Popバンドだと思うけれど

*2:客はエレベーターを使うことが許されず、毎回階段をあがる羽目になった。REMのマイケルスタイプですら客として来たとき階段をあがったらしい