「アイム・ノット・ゼア」を観てきました

ケイト・ブランシェットが演じるボブ・ディランが気になって仕方なかったので、特にディランファンでも何でもないのですが、観てきました。
6人でボブ・ディランを演じるということで、「おわらない物語 アビバの場合」のようにひとりの主人公を6人がかりで演じているのかと思いきやそうではなく、フォークシンガー、映画スター、詩人、ロックスターなどそれぞれ違う6人の人物を描くことでボブ・ディランという人物を浮かび上がらせようとしている映画でした。途中までの混沌ぶりったらないんだけど、最後には他人のことなんてやっぱりわからないということがわかって一安心みたいな訳のわからない気持ちになっている自分がいました。ディラン知識が豊富にあればきっと違う感想になったんだろうけど。
けれどディランが激動の時を生きてきて、今なお支持されてるというのは今日の客層でよくわかりました。普段そこの映画館では決して見かけないような男子高校生から50〜60代のおじさままで。そんな人たちはどんな感想をもったのか、少し話しかけたくなったくらい。
あ、くだんのケイト・ブランシェットはまさにディランそのものだったような。そりゃあアカデミーにノミネートされますよね。またミニ情報としては、チョイ役でSonic Youthのキム姐さんが出演していました。元Pavementのマルクマスさんの歌も劇中使われたりしており、そのあたりの音楽好きな方もチェックされてはどうでしょうか、なんて。