映画館と私

以前は両親とも映画館勤めだったので、小さい頃から映画館に行くことは特別なことでもなんでもなく育った。父が映画館を辞めた後でも、父の元上司の方が毎月映画の招待券を送ってきてくださったこともあり（数年前まで！）、小学生の頃から子供だけで映画を見に行ってたし、1人で映画館に行くことは苦痛でもなんでもなく、むしろ気楽でいい。
だけど、ここ岡山でも映画文化はどんどん廃れ、映画館はどんどんなくなっていく。
そんな岡山の映画好きの心の支え、シネマ･クレールさんの経営状態がなかなか厳しいそうだ。もしここまで閉館してしまえば、私はどうすればいいのか！微力ながら、いつもなら「見なくていいか」って思う映画も出来る限り映画館で見ようと思う。
そういえばこの前映画館で大学生が「映画館で映画を見て、DVDとかテレビでもう1回見たらすごくその映画を楽しめるけれど、最初からDVDで見ちゃうとその楽しさがないんだよ」という風なことを言ってて、思わず「そうだよねえ」と相槌を打ちそうになった。同じ場所で見知らぬ人とも感情を共有できる映画館で映画を見て、その後しばらくして家でゆっくり同じ映画を見ると新しい発見が確かにある。映画館で感じた気持ちを思い出しつつ、新たな気持ちで映画を見るのは楽しい。
見てないライブの録画を見たところで楽しめないのは、先にその場で観客が共有していたものが画面では伝わってこないからか。どうもライブ盤・ライブDVD等が好きになれない。

今日の1枚：久々に写真を撮ったらボケててショック。