ひょーいとひょーいと海を渡る

18きっぷが余ったのでひょーいと橋を渡って香川に行ってきました。

先日この精油所が閉鎖されると発表されたけど、このタンクも取り壊されるのかしら。


香川に目的地にした一番の理由は丸亀駅前にある猪熊弦一郎美術館で開かれている「物物」。
以前ここで猪熊弦一郎のアトリエを再現した展示を見て、猪熊さんの持ち物の可愛らしさが頭から離れなくなった。そんな猪熊さんの持ち物をスタイリストの岡尾美代子さんと写真家のホンマタカシさんが選んだ「物物」という本にあわせて開かれた展示で、ごくごく小さいスペースだったけどやっぱり愛らしくて、どんなおしゃれな雑貨屋にいるよりも幸せな気持ちになった。

猪熊美術館では「ホンマタカシ・ニュー・ドキュメンタリー」も。これは昨年東京で見たけど、その時とは全く違う印象を受けた。単に写真が増えたことでなく、各テーマの時系列を崩し、さらに他テーマと並べることによって東京で見た作品とはイメージが変わる。そこがとてもおもしろくて、展示を何度もうろうろしてしまった。

移動して高松へ。高松市美術館で「高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.2」。
平野薫さんの服を糸に解体した作品が素敵だったけど、八木良太さんの3D赤青メガネをかけて見る映像作品の音楽と映像がとても心地よかった。会場外の休憩所みたいなところで、天井に刺したiPod Shuffleからセミの抜け殻をつけたイヤホンを垂らして、セミの鳴き声を流していた展示もあったんだけど、そこの椅子でスヤスヤ眠っている中年男性がいて最高だった。和泉希洋志さんの展示も格好よくて、正直なぜこの人選なんだろうと思わざるを得ない一連の展示ながら、来年の瀬戸内芸術祭のエッセンスが含まれているのかと思えば来年が楽しみになってきた。


高松市美術館前の喫茶店。コーヒーが飲めないほどの体調で残念ながら入店できず。次回こそ。


高松駅そばのホテル。休業中だそうです。