「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」を観てきました

There Will Be Blood

There Will Be Blood

観終わって数時間経った今でも頭からダニエル・デイ=ルイスが立ち去ってくれない。主人公に感情移入しようがなく、序盤は見るのが辛いかもと思ったりもしたけれど、2時間40分ほど経ってみればこの有様。
Paul Thomas Andersonの新作を楽しみにするあまり、映画に関する情報から目や耳を塞いでいたため、どんな物語かもよく知らず観はじめた不安、登場人物の誰にもチャンネルをあわせられない不安が、radioheadのギタリスト、ジョニーの音楽によってさらに増長していく。押し付けがましくなく、けれどそこに必要とされる音。
最後の最後まで不安を感じさせたまま、けれど一時たりとて目の離せない。ラストシーンはいろいろ読み取り方があるんだろうな。そうそう、「リトル・ミス・サンシャイン」でオリーブちゃんの兄を演じていたポール・ダノの演技も鬼気迫るものがあり、不安感を増長させられた。
今年ナンバーワン映画がほぼ決まったような気すらする。PTAの今までの映画を久しぶりに見直そうとも思いました。でもこの映画をもう1回見たいな。