のばした髪は僕の目や耳を塞いでる

世界が完全に思考停止する前に (角川文庫)

世界が完全に思考停止する前に (角川文庫)

昨日、家に戻って結局電車で読んでいた本を読み終えた。購入後は1日10ページほどしか読み進んでいなかったのに。
文中著者は、同じことを何度も何度もいろんなテーマで読者に提示し続ける。それが3〜4年前。そのメッセージは我々に届くどころか、ますます世の中は悪い方に向かっていっているようで、かなしい。かなしいと思える気持ちをわすれない。

この本の中で、ケヴィン・カーターについて触れられる。
Manic Street Preachersは彼の名前を冠した曲を作っている。マニックスの大ファンである私は当時、ギタリストでバンドのシンボル的存在であったRicheyの失踪のショックを引きずっていて、Richeyがいなくなったバンドの歌詞をきちんと読んでいなかった。「Kevin Carter」はRicheyの詞だから尚更だ。
だから、ケヴィン・カーターがどんなことをして、どうして自ら死を選んだかなんて知りもしなかったよ。知ったところで、どうなるものでもないけれど、でも曲を聴いたときに知っていたかった。自分で目や耳を塞ぐのは、本当にだめだ。

Everything Must Go

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