God Help the Girl

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール オリジナル・サウンドトラック

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール オリジナル・サウンドトラック

ベル・アンド・セバスチャンの中心人物スチュワートが監督した映画をようやく見ました。
うつ病と拒食症で入院している女の子が音楽を作ることで自分の進むべき道を見つける途中で、男の子と、もう1人の女の子に出会った短い夏を描いた物語。ファッションがとっても可愛いことは言うまでもないのだけれど、それだけでは終わらなかった。
主人公イブとジェームズが初めて2人で歌い踊るシーン(そう、これはミュージカル映画なのでした)で、なぜか感極まって泣いてしまう私。いやだわ、私はそんなにベルセバが好きだったのと思いつつ、再び歌い踊るシーンでさらに涙が止まらない。そしてふと気付きました。あ、これはまるでベルセバのアルバム「If You're Feeling Sinister」や「The Boy with the Arab Strap」を聴いていた時に感じた何かと同じものが目の前で繰り広げられているのだと。過ごしていないはずなのに、まるで自分が過ごした青春を振り返るかのような気持ちでもあったように思いました。
「はじまりのうた」もそうだったけれど、女の子が自らの意志を持って音楽を作る物語が本当に好き。それは普段音楽を聴く上でもそうで、実際に自ら音楽を作詞作曲していなくても、自らの強い意志でパフォーマンスしている女の子たちも大好き。音楽によって自らを表現している女の子たちは美しく、かっこいい。そんなことまで考えてしまいました。

8月に読んだ本

青い城 (角川文庫)

青い城 (角川文庫)

山崎まどかさんが「おとなのオリーブ」で選書していたので手にとったのだけど、主人公のヴァランシー(アラサー・独身/ただし、2015年でなく1900年前後!)があと1年の命と宣告された後の行動がとってもかっこよく、胸のすく思いがしたので、Kindleで原書を買うに至っている。

ノーサンガー・アビー (ちくま文庫)

ノーサンガー・アビー (ちくま文庫)

「青い城」を読んだ後に似たような小説が読みたいとインターネットの荒波を旅してみたらジェイン・オースティンのこの本に出会う。「青い城」のヴァランシーのような主人公ではないものの、小説が大好きで空想の過ぎるヒロインの物語を読むのはとても楽しかった。

メイズ・ランナー (角川文庫)

メイズ・ランナー (角川文庫)

映画が面白かったので原作も読んでみたけれど、映画とは少し展開が異なっていて、これはこれで楽しめた。秋公開の映画続編を心待ちにしている。

特捜部Q ―知りすぎたマルコ― ((ハヤカワ・ポケット・ミステリ))

特捜部Q ―知りすぎたマルコ― ((ハヤカワ・ポケット・ミステリ))

日本語訳の出ているシリーズをすべて読み終えてしまって悲しい。続編の邦訳が出版されるのを指折り数えて待っている。

犯罪心理捜査官セバスチャン 上 (創元推理文庫)

犯罪心理捜査官セバスチャン 上 (創元推理文庫)

下巻ももちろん読み終えた。北欧ミステリーを読むと、北欧=おしゃれでなく、北欧=恐ろしい、というか遠い彼の地でも人間が本当に生きているイメージに変わる。

あとは話題の三島由紀夫命売ります」。「レター教室」や「不道徳教育講座」の三島しか知らないのでイメージが崩れることはない。

毎月まとめて書くのが8か月目にして面倒になってきてます…

8月の音楽

RYUTist HOME LIVE

RYUTist HOME LIVE

シングルも1枚持っていたし、去年の夏に友達からライブがとても良いと聞いてはいたけれど、インストアライブでまさか涙を流すとは思わなかった。真っ直ぐな思いが伝わってくるとてもよいアルバム。彼女たちに会うために新潟に行きたくなる。

8月前半は4年連続のTIFへ出かけるなど、アイドル中心だったけど、後半はなぜかフリッパーズ・ギターのことばかり考えていた。数年ぶりに「ヘッド博士の世界塔」を聞いて、飛び出すフリッパーズを眺めたり。
「Going Zero」を聴くとこのアルバムが出た頃の気持ちにいつも逆戻りする。

ヘッド博士の世界塔

ヘッド博士の世界塔

8月に観た映画

塚本晋也×野火

塚本晋也×野火

「野火」。映画冒頭のやりとりが微笑ましく思えるくらい、途中からなんでこんなことをしているのか、という思いでいっぱいになった。涙も出る。悲しいというより怖かったのかな。でも戦争なんて本当に馬鹿らしいとしか思えない。それで何になるの。何になったの。

「野火」を観た夜、うなされて眠れなかったので、関係ないことで頭をいっぱいにしようと今までシリーズを一本も観たことのない「ミッション・インポッシブル ローグネイション」をチョイス。トム・クルーズすごいと初めて思いました。噂通り、ヒロインはサイモン・ペグ。

Jurassic World / O.S.T.

Jurassic World / O.S.T.

ジュラシックワールド」も面白かった!襲われないならあのパークに行きたい。

7月の音楽

Ego Death

Ego Death

ジャケ買い。夏の夕方にビール飲みつつ聞くのが最高に気持ちよい。

トゥ・ピンプ・ア・バタフライ

トゥ・ピンプ・ア・バタフライ

  • アーティスト: ケンドリック・ラマー,ジェイムズ・フォンテレロイ,ラプソディー,ジョージ・クリントン,ビラル,ロナルド・アイズレー,K.ダックワーズ,D.パーキンス,マシュー・サミュエルズ,T.マーティン,C.スミス
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2015/05/20
  • メディア: CD
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遅ればせながらかっこいいな!

※7月に行ったライブ

怒髪天 @クレイジーママキングダム 
友達に連れられて数年ぶりに。ライブはもちろん、老若男女が集まったファンの方の雰囲気もとってもよかった。

藤井隆 @YEBISUYA-PRO
こちらも楽しかったナア。ライブといっても途中MCというよりおしゃべりやら、鬼奴さんとRGさん織り交ぜたユニットやらが出てきて、踊ったり笑ったり。

cero @味園ユニバース
好きになりすぎて、大阪のイベントにも出かけた。初ユニバースはとても素敵な場所だった。

7月に観た映画

アート・オブ・アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン (MARVEL)

アート・オブ・アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン (MARVEL)

アベンジャーズアベンジャーズ!お祭りだー!との思いはあっという間に砕かれて…「アイアンマン3」や「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」の続編でした。

インサイド・ヘッド (ディズニーアニメ小説版)

インサイド・ヘッド (ディズニーアニメ小説版)

映画自体は少女が成長していく過程を描いてボロボロ泣いてしまうのに、最初の日本版主題歌にすべて持っていかれてしまい、いい印象が残りにくい。日本版では子どもの嫌いなものがピーマンに変えられていると聞いたけど、字幕ではブロッコリーのままでした。

他「セッション」、「サンドラの週末」、「コングレス未来学会議」。「マッドマックス」も2度ほど…

7月に読んだ本

特捜部Q-カルテ番号64-(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

特捜部Q-カルテ番号64-(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)

ブームは今でも続行中。

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

夏への扉 (ハヤカワ文庫SF)

恥ずかしながら初めて読む。そしてこれからも何度も読み返すと思う。

マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー)

マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー)

cero熱が春樹アレルギーを超える。映画「ミッドナイト・イン・パリ」ではトム・ヒドルストンフィッツジェラルドを演じていた。パリにいたのはそんな時期だったのか、なんて思いながら。

新装版 遥かなるセントラルパーク (上) (文春文庫)

新装版 遥かなるセントラルパーク (上) (文春文庫)

新装版 遥かなるセントラルパーク (下) (文春文庫)

新装版 遥かなるセントラルパーク (下) (文春文庫)

どなたかがTwitterで面白かったと言っていたので。5月に読んだ「彼らは廃馬を撃つ」と同じような時期の物語で、ロスからニューヨークまで3か月かけてアメリカ横断するマラソンを描いている。ダンスマラソン同様虚しさを覚えるのかと思いきや、こちらは作者が映画「炎のランナー」で技術指導をしているそうで、スポーツの基礎を踏まえた熱い物語だった。