メイド・オブ・ストーン


地元の映画館で見ることができただけでも嬉しいけど、なにより映画自体がとてもよかった!監督がローゼズの大ファンということが画面のあちらこちらから伝わってくる愛に満ちた映画だった。バンドのリラックスしきった顔(ジョンがあんなに穏やかな表情をしてるなんて!)や再結成にまつわるあれこれの舞台裏などはもちろんのこと、描き出されるファンの姿が素晴らしい。フリーギグに駆けつけてチケットを手に入れて泣き出しちゃう人、「ほんとのファンじゃないヤツが見られるなんて…」ってぼやく人、ライブ中歌ってる人。40前後の中年たちがティーンの顔に戻ってる。あの人たちとならローゼズ話で一晩中盛り上がれるだろうし、まるで自分もその場にいるような気持ちになっていた。
それにしても、ヨーロッパのライブでモニターの音割れにキレたレニがアンコールに出ずに1人先に帰った時の、監督のあの表情。絶対に忘れない。あなたのローゼズに対する思いのおかげで東の端に住む私たちも素晴らしい経験を共有できたよ。ありがとう、と心の底から伝えたい。

そうそう、リハでのWaterfallでイアンとレニの声がハモるところがまるで魔法にかかったみたいにとても美しかったことも書き留めておく。This is the one!(これだ!:大好きな邦訳タイトル)