ちりとてちん

自業自得、身から出たさび*1、といった言葉がぐさぐさつきささるこの数日間、自分が深く考えもせずしていたことが予想以上にひどかったことを思い知り、多大なる迷惑をおかけしたことを悔やんでも悔やみきれない、情けない気持ちでいっぱい。言葉を放つことの重要性、怖さについてこれほど深く考えたこともない。
音楽を聴く気にもならず、本も読めない。テレビも見たくないけど、ちょうど借りているNHKで放送されていた連続テレビ小説ちりとてちん」だけは見ている。

ちりとてちん 完全版 DVD-BOX I 苦あれば落語あり(4枚組)

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2年ほど前にやっていたこのドラマ。実際に放送していた頃は仕事に行く準備をしつつというながら見だったのでこんなエピソードあったっけ?という新鮮な感じがしながら、でもまとめて見たら展開の早い、しっかりと話が練られたドラマで、特に序盤は私の今の気持ちにぴったりの展開。主人公の喜代美は20歳にも満たない女性の悩みとして全うなものなのに、なぜ私は30をじゅうぶん過ぎても同じようなことで悩むのかとこれまた情けなくなりつつも、でも気づかなくてはならないことはいくつになっても同じ。喜代美ちゃんと一緒に泣いたり笑ったりしながら、自分の過ちで失ってしまったものを悔やみつつ、なんとか言葉を紡いでゆきたいなあと数日経ってようやく思いはじめています。
音楽、映画、本、それに友達!心の底から求めれば自分の気持ちに寄り添うものはたくさんそこにあるのだなあと感謝しつつ。

*1:ちりとてちんには「身から出た鯖」というエピソードタイトルあり